木
03
6月
2010
ワールドカップは“GREEN&1GOAL”に注目!
アフリカ大陸初の開催となる“2010 FIFAワールドカップ”が近づいてきた。
最近のスポーツイベントは、オリンピック招致で東京都が「エコ」の要素が強く打ち出したように、社会的な取り組みを入れることがマストになりつつある。サッカーのワールドカップでもここ最近のテーマは“グリーン”。前回のドイツ大会のテーマは“グリーンゴール”で、『廃棄物』『交通』『エネルギー』『水資源』という4つの核を中心に環境に優しいワールドカップをアピールした。
具体的に実施された内容を見てみると次のようなものが並んでいる。
『廃棄物』
リユースカップの利用
『交通』
マイカー利用を減らすため、近距離公共交通(バス、路面 電車、地下鉄など)の当日乗り放題チケット付きのチケットを販売
『エネルギー』
試合に使われる電力はスイスの水力発電所から購入。スタジアムの屋根にはソーラーパネルを設置
『水資源』
各スタジアムで雨水利用を徹底。ピッチや緑地への水やりとして利用
『オフセット』
約10万トンのCO2の排出をインドなどへの自然エネルギーへの投資でオフセット。2億円を提供。
今回の南アフリカ大会についても「グリーンゴール」のコンセプトは引き継がれている。ちょっと前の資料になるがウェブに掲げられた環境対策は下記のようなものだ。
『オフセット』
FIFA役員の移動をエコカーにし、公共交通機関を利用を観客に推奨。最低限、排出されるCO2はオフセット。
『エネルギー』
10%の省エネと再生可能エネルギーの利用。
『廃棄物』
20%のゴミ減量を目指し、スタジアムで販売される飲食については省包装、リユースを徹底。リサイクルされた素材やリサイクルしやすい素材を選択。
『水資源』
10%の節水を目指し、節水トイレや雨水利用を徹底。
『交通』
50%の公共交通機関の利用。バイオ燃料などを推奨。
『生物多様性の保全』
地域の生態系に対するインパクトを低減。
環境先進国として名をはせるドイツにくらべると、多少見劣りがする内容だが、アフリカという土地柄を考えると、かなりグリーンな要素を入れ込んだ大会になっている。
だが、今回のワールドカップの役割はグリーンなメッセージの発信だけに止まらない。貧困にあえぐアフリカでの開催ということもあって教育を受けることのできない子どもたちに対する取り組みも手がけている。それが“1GOAL”だ。
日本国内で1GOALを手がける教育協力NGOネットワーク(JNNE)が立ち上げた1GOAL(日本語)のウェブサイトを読んでみると次のように目的が説明してある。
2000年の国連サミット。世界のリーダーたちは、「ミレニアム開発目標」で「2015年までに初等教育の完全普及」を達成することを約束しました。あれから10年、学校に通えない子どもが3300万人減った一方で、いまだに7200万人の子どもたちが教育を受ける機会を奪われています。(世界の教育の現状)
このような現状を変えるため、180ヶ国のNGOや教職員組合が運営するネットワークGlobal Campaign for Educationは、世界中の子どもが教育を受けられることを願う市民の声を集め、世界のリーダーたちに届ける1GOALキャンペーンを実施しています。
ワールドカップが南アフリカ共和国で開催される今年、FIFA(国際サッカー連盟)や世界各国のサッカー選手もキャンペーンに協力。ワールドカップ会期中にはさまざまなキャンペーン・イベントが開催されるほか、開幕前日の6月10日には、南アフリカ政府と国連による教育サミットの開催も予定されています。皆さんもぜひ、キャンペーンを応援してください。
このキャンペーンには、ジダン、リオ・ファーディナンド、マイケル・オーウェンなどの有名選手とともに、シャキーラ、ボノ、ケビンスペイシー、ヒラリー・クリントンなどのセレブがメッセージを寄せ、多数の有名サッカー選手やミュージシャンやハリウッド女優が応援に一役買っている。
今回のワールドカップでは好きなサッカーを楽しむとともに世界の現状についても考えてみてはどうだろう。そんなに肩に力をいれなくても好きなサッカー選手のメッセージに耳を傾け、署名するくらいのところからのスタートでも良いのだと思う。
Social Ecology Institute
